日本のバレンシア?! バレンシアオレンジ農園訪問
毎日夏の太陽が元気な日が続いていますね。
トコトワ店主はさらに、太陽がまぶしい!明るい空が広がる紀州田辺の「バレンシアオレンジ農園」に行ってまいりました。
訪ねたのは和歌山県田辺市で、有機質堆肥・減農薬栽培で柑橘類の栽培をされている、「木村農園」さん。
田辺市は黒潮の恵みを受けた温暖な気候で、特に、木村さんの農園がある秋津野地区は一年中柑橘類が収穫できる、 まさにオレンジの里♪
オレンジ色の丸で囲んだ辺りがバレンシアの農園。
山の上を目指します。
車がやっと通れるような山道をぐるぐる、ぐるぐる~。
木村さんの絶妙な運転で難なく車は山を登りますが、道にはガードレールなど無し!
オレンジさんは太陽に近い場所に居るということを肌で感じます(笑;
山の上、バレンシアオレンジ園に到着。
さらに、日差しが強く、青い空と、眼下に秋津野地区が見渡せます。
日差しが強いので、影が濃いですね。スペインのようです。まさに、日本のバレンシア?(笑)
果樹は山に沿って斜面に植えられています。右下にレールのようなものが見えますが、
収穫したオレンジを運ぶための移動滑車。これができるまでは重いオレンジを背中に
背負って運んでいたそうです(泣)おかげでずいぶんと楽になったとか。
こちらは木村さんのおじいさんの代からあるバレンシア。樹齢80年!
まだまだ現役です(笑)
農園のバレンシアオレンジは和歌山県の農業試験場に入ってきてからすぐに植えたそうで、栽培の歴史も長いです。
80年の貫禄を感じさせる、立派な幹です。どっしりと頼もしいですね。
こちらは5年目のバレンシアの木。小さくても、もう実が成っています。
接木をすると果実の味が良くないそうで、小さな苗木からじっくり木を育てています。
今までの写真でオレンジ色の実が見えないと思いますが、バレンシアは1月に袋がけしてから、収穫する直前まで袋(緑色)をかけて大切に育つため、太陽の下のビジュアルは緑なんですね。オレンジなのは収穫する早朝だけ(笑;
写真(クリックで拡大します)の
・「1」が今年収穫する果実。収穫直前まで袋がけ。
・「2」は来年収穫する果実。適度な水分が抜けて、ゴム鞠のようになるまで育ててから、1月~袋がけして越冬し、7月から収穫します。
・「3」はたまたま、袋がけをしていない果実。肌が青いですね。
日本のバレンシアオレンジは袋がけをしないと5月までオレンジ色に色づいていた実が
「3」のような青い色に戻る「回青現象(かいせいげんしょう)」というものが起こります。
青く戻るということは、光合成がまた始まるということですから、栄養分を取り込むために
余分な水分が入り、水っぽいバレンシアになってしまいます。
木村さんの農園では、バレンシアオレンジ本来の美味しさをお届けするために、手間ひまをかけてひとつひとつ袋がけをしています。
また、みかんなら半年程度で収穫となりますが、バレンシアオレンジは1年以上も木々の上で熟成を待って育てられます。長い時をかけて大切に大切に育ったオレンジなんですね。
袋が取れたバレンシアオレンジは、青い部分もなく、つやつやとしたオレンジ色です。
肌の表面が少し凹凸があるのが分かるでしょうか。ちょっと筋肉質?になるのが国産バレンシアオレンジの特徴です。輸入のバレンシアオレンジは日本に到着してから、貯蔵庫の中で熟させるので肌は平らなまま。国産はちゃんと木成りで熟します。
山の上。田辺・秋津野の四季を感じて育ったバレンシアオレンジも巣立ちの時。
強い日差しを最後に受けてみなさまの元へまいります。
(日差しが強いので背中は陰が濃くなってます)
ということで、新製品は「バレンシアオレンジのマーマレード」です。
さわやかな美味しさを詰めて、8月中旬辺りの発売を予定しております。
どうぞお楽しみに♪
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