いちご農園訪問
桜も満開を迎える春。トコトワ店主は霞ヶ浦を目の前に控えた、茨城県かすみがうら市の「いちご農園」に行ってきました。
訪問したのは有機質堆肥と天然資材や食用の成分から作った農薬の代用成分で苺を栽培されている「菅谷いちご園」さん。
40年前から苺を栽培し、みつばちを使った交配を初めてされた農園です。
菅谷さんの有機質堆肥は主に穀類を中心として、きび、そばの実、米ぬか、またミネラル補給に海草など数種類をブレンドして作ったもの。
農薬はキトサン、納豆菌、食用オイルなど天然資材で、数回程度とごく少量使用しています。有機JASの規定よりも厳しい基準で使用も認定されたものですから、申請をすれば無農薬栽培となりますが、申請していないと、そうは成らないのが法律なんですね。
有機栽培の生産者さんはそういう方が多くいらっしゃいます。法律よりも厳しい基準で
ずっと長年研究してきています。
ハウスの通路には、つくしとそれが大きくなったスギナ。
可愛い春の風景と言いたいところですが、繁殖力がありますので手で除草すると
何日もかかって大変だとか。
そこで、菅谷さんの農園では、蒸気で除草することを開発しました。
ずいぶんと楽になったそうです。
蒸気で除草しているところ。
園内に蒸気パイプを張り巡らしてシューっと草にかけるのです。
蒸気が上がっているのが見えるでしょうか?
蒸気をかけた部分をしばらく放っておくと、このように自然と草が枯れていきます。
除草剤を使わずに安全に栽培されているのを垣間見ました。
巣箱の中を元気に行きかうみつばちさん達。
菅谷さんのところではいちご栽培を始めて2年目からみつばちを飼い始めたそうで、
38年もの長いお付き合いです。
クロレラ、きなこ、乳酸菌などを与えると元気になるそうで、何だか人間と同じですね。
健康管理も万全です(笑)
ではハウスの中へ行きましょう。
土を高くしてビニールをかけて、上から苺が下がるように栽培しています。
いちごの花びらは5つ。
花びらの中に星があり、その中に花粉があります。
小さな宇宙ですね♪
受粉をするみつばちさん。
いちごハウスで撮影をしていると、花を飛び交うミツバチの羽音が心地良いです。
みつばちに受粉をしてもらったいちごは花びらが落ちて中心から実が大きく
なってきます。初めはまだ青いです。
青い実が全体的に白くなり、下から上へ赤く色づいて行きます。
いちごやブルーベリー等のベリー類は時間差で完熟していくので摘むのに非常に手間がかかるんですね。
こちらはいちごジャムのサンプル造りのために摘んできたいちごさん達。沢山お譲り下さった菅谷さんに改めて感謝いたします。
トコトワのいちごジャムに使う苺は、菅谷さんが開発した新品種。まだ市場に出回っておらず、生産量も非常に少ないですが、甘みの中の程よい酸味がジャムにぴったり!の品種です。 とちおとめ。 (※生産量が安定しないため、とちおとめに品種変更いたしました。こちらも甘さと酸味のバランスが良い苺です。)
春の美味しさを詰めて皆さまのもとへいちごジャムをお届けします♪
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